絵本・こどものひろば

ひめちゃんひめ

ひめちゃんひめ

立ち読み

尾沼 まりこ 文/武田 美穂

となりにすんでいるひめちゃんは、いつもひとりであそんでいる。でも、「わたし、ひとりでもさびしくないし、へいきなの」っていうんだ。だけど…ほんとうかな? ひめちゃんとぼくが、友だちになるまでのお話。
日本児童文学者協会・童心社共催の「絵本テキスト大募集!」第3回優秀作品の絵本化。

  • 第3回絵本テキスト大賞優秀賞
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2012年11月14日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:32頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-00764-6
  • NDC:913

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気の強い「ひめちゃん」に、最初はいやいやつきあっていた「ぼく」。しかも友だちにからかわれたことをきっかけに、ひめちゃんとは距離をおこうとします。でも、ひめちゃんの本当の思いがはじめてわかったときに、ぼくの気持ちも自然に変化して…。タイプのちがう二人の関係の変化を通じて、子どもの気持ちをていねいに描きます。

推薦のことば

断言しちゃいましょ 2012年11月27日
「おい、おい」と、つぶやいている。私の一番売れている絵本『ともだちや』よりも、もっとぴちぴちしている「ともだち絵本」だからだ。こまった、こまった。でも、うれしい。
 ぴちぴちというのは、文章がぴちぴちしていることだ。そして展開だって。上手い人だなあと思う。なんといっても無駄がない。それでいて、しみじみと伝わってくる。
 ひとりぽっちのひめちゃんのさびしさが。ぼくのやさしさが。
 ぼくは「けらいに なるんだったら これ あげる」と、ひめちゃんの持ってきたプリンを食べ、家来になってしまう。でも、絵本には「たべた」とはひと言も書いてない。書いてなくてもわかる。尾沼まりこさんは絵本の言葉とは何かを、よく知っておられるのだろう。
 ひめちゃんの家来だったぼくは……、ひめちゃんの友だちになる。その瞬間、読者のわたしたちのこころに、ぽっと明かりがともる。尾沼さんが武田美穂さんと二人で、灯してくれた明かりだ。
 絵本テキスト大賞の選考委員として「このテキストには、武田さんの絵がいいですね」と私はいった。すぐに武田さんの絵が浮かんできたんだもの。大評判になるぞ、とダンゲンサセテクダサイ。 
内田麟太郎(うちだ りんたろう/絵詞作家)