絵本・こどものひろば

バナナこどもえん ざりがにつり

バナナこどもえん ざりがにつり

重版未定

柴田愛子 文/かつらこ

さりがにつりにでかけたバナナえんの子どもたち。自分でざりがにをつることができなかったかっきーは、あーくんと取ったさりがにをいっしょに持ってかえりました。すると、「あっ、ざりがにがだっぴしている!」本物そっくりの殻に、みんな驚きました。
帰る時間になると、かっきーはあーくんにいいました。
「おれがとったんだ。だからおれがもってかえる。おまえはからをもっていけ」あーくんは泣き出しますが、かっきーの目はどんどん強くなっていきます。そして、あーくんは言います。「いいよ、ぼくいらない。かっきーにあげる」集団の中で、一人一人がいきいきと輝いている子どもたちを描き、本気のけんかを通じて、子どもの心の成長をとらえます。

  • 定価1,430円 (本体1,300円+税)
  • 初版:2011年7月11日
  • 判型:B5判/サイズ:19.1×26.6cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00754-7
  • NDC:913

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読者の声

迫力のある絵
迫力のある絵(子どもたちの表情がとても良かった)。先生の、子どもを見守る姿勢がとても印象的でした。子どもたちはざりがにの絵が大好き。毎日何度も読んでいます。(40歳・女性)
子どもの気持ちがよく伝わってきました
明るくカラフルな色づかいで子どもたちの表情もいきいきと描かれています。また、ざりがにのとても立派なこと!絵を見ているだけでも楽しくなってきました。もちろんお話もすてきです。それぞれの子どもの気持ちがよく伝わってきました。(女性)

推薦のことば

子どももなかなかやります! 2011年7月22日
 毎年、6月頃になるとざりがにつりにでかけます。はじめのうちはざりがにの数も少なく貴重品。そのうち気温と共に多くなり、子どもの腕も上がって、どんどんつれていきます。でも、誰でもつれるわけではありません。新人たちはこわごわと手を出したり引っ込めたりから始まり、名人は鼻を高くします。そこにはさまざまなドラマがあります。

この本は、保育中にあった実話をもとにしています。かっきーは大物をねらいますが、なかなかつれません。あーくんは、ざりがにの姿がまるみえになっているのにつれません。見かねたかっきーは「てでつかんじゃえ!」と言いますが、あーくんは手でつかめないのです。やきもきしたかっきーは「おれ、とってやろうか?」と言い続け、あーくんの了解を得て手でつかんでバケツに入れます。

さて、このざりがにはあーくんのもの? それともかっきー? 子どもたちはどう解決していくのでしょう! 子どもの群れの楽しさ、ざりがにつりのおもしろさ、そして、子どもたちのもつ力と魅力を絵本にしました。

絵はかつらこさんです。迫力のあるざりがにです。ざりがに博士になったと自負していました。わさわさと子どもらが登場します。どのページも何度見ても楽しい! 「よくぞここまで描いてくれました」と満足しています。ぜひぜひバナナこどもえんの世界を楽しんでください。
柴田愛子(しばた あいこ/「りんごの木」保育者)