かんじてあそぼう ひ・みず・かぜ・つち

つち どすん

つち どすん

立ち読み

新井洋行 さく

つちが、ざー、ざざーとふってきた。こやまができたら、おだんごが、ころころ、ころころ…と、ころがってきたよ。おだんご ころころころ ころころころ…。そこへ、おおきなおだんごが、どっすーん! つぎは、あなをほってみよう。ざっく ざっく…どんどんほったら、トンネルができた! できたとおもったら…?
幼児が出会う身近な自然、「水」「火」「風」に続いて「土」が絵本の主人公になりました。子どもたちは土遊びが大好きです。この絵本では、リズミカルな擬音語にのせて、つぎつぎに形をかえる「つち」との一体感を楽しめます。自身が土で遊んだ体験と重ねながら、土の手ざわりや質感をイメージしながら読んでほしい絵本です。

  • 定価880円 (本体800円+税)
  • 初版:2012年9月30日
  • 判型:A4変型判/サイズ:18.6×18.6
  • 頁数:28頁
  • 0・1歳~ 2歳~
  • ISBN:978-4-494-00346-4
  • NDC:913

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推薦のことば

つちあそび。これを読めば、なお楽しい! 2012年10月17日
 『みず ちゃぽん』『ひ ぼうぼう』『かぜ びゅんびゅん』に次いで『つち どすん』が出版されました。前作同様、人間は出てきません。今度の主人公は「つち」です。地面の上に、ほんの少し、パラパラと落ちる「つち」。次ページで、「ざー ざざー」と勢いを増し、ぴたっと止まる。お次は、横から丸いおだんごが、どんどん現れ、「ころ ころ ころ」と転がって、地面のお山に、ごっつんこ。やれやれと思いきや、今度は、上から「おおきな おだんごが」、「どっすーん!」。リズム感あふれる画面展開とことばの響きが楽しい絵本で、前三作同様、赤ちゃんだって、「次はどうなる?」と興味を示して見入ることでしょう。
 また、土色と白と黒の3色で仕上げたシンプルな絵が想像力をかきたてるのか、描かれてはいないのに、土と遊ぶ子どもの姿がどの場面にもしっかり見えてくることに驚かされます。保育園などで友だちと土遊びや泥団子づくりを楽しんだ経験がある子どもに読めば、絵本の中の土と遊んだつもりになって聞いてくれるはずです。「やったーっ」とか「トンネルだぞー」とか……。どんな声が飛びだすのかと、わくわくします。また、この表紙絵の、ひしめきあっている泥団子たちをご覧ください。笑っている泥団子、踏んばっている泥団子、歓声を上げている泥団子。「楽しくてたまらない~!」という泥団子たちのこの顔は、泥んこ遊びに興じる子どもたちの顔そのものでしょう?
代田知子(しろた ともこ/公共図書館司書)