絵本・こどものひろば

ポッタとポッテ ランプのあかり

ポッタとポッテ ランプのあかり

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さとうまりこ さく・絵

ふたごのポッタとポッテは、ランプのあかりを買いに街へでかけます。でも、街のランプやさんのあかりはうりきれてしまっていました。あかりを「取りにいく」という店主のモグラさんに、こっそりついていく二人。そのうちに、モグラさんは、おそろしいおばけもりへと入っていきます。もしかして、このもりに、あかりがあるというのでしょうか!? そしてふたりは、もりのおくで生まれるあかりのひみつを目のあたりにするのです…。心にあたたかな灯がともるファンタジー。

  • 定価1,566円 (本体1,450円+税)
  • 初版:2014年6月25日
  • 判型:B5判/サイズ:26.6×19.1cm
  • 頁数:32頁
  • 小学1・2年~ 3歳~ 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-00270-2
  • NDC:913

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推薦のことば

母のひろば(603号) 2014年8月29日
 ランプのあかりが切れたので、リスのポッタとポッテはお母さんに頼まれます。「あかりを かってこれる?」。二人だけで町へ出かけるのは初めてでしたが……。キリンが留守番をしているランプ屋さんでも、あかりは品切れでした。でも店主のモグラがキリンにいいます。「ランプのあかりを とりにいってくるからね」。二人はモグラをつけていきます。金平糖をいっぱい買ったモグラは、お化けの森へ。二人もお化けの森へ。
 不思議な生き物たちが、ふわふわと出てきます。キノコのような、そうでないような。モグラが「プケプケさんたちだよ」と金平糖を空いっぱいにまいてあげると、それを食べたプケプケたちの頭の先にあかりが灯ります。モグラはそれをちょんちょんと摘み取り、二人はそれを譲ってもらいます。これがお話なのですが、丁寧に描かれた場面を一枚一枚めくりながら、(このプケプケは子どもたちの魂なのだろうか)とつぶやいている、私がいました。姿もそうですが、金平糖がすきなんですから。
 いいえ、もしかしたら津波で亡くなった子どもたちではないのかと。その子たちがいることを忘れないことが、私たちのこころにあかりを灯しつづけることなんだと。もしかしたら深読みなのかもしれません。でも、そのように感じさせてくれる、なにかがある絵本です。
うちだ りんたろう(作家)