ふうとはなの絵本

ふうと はなと たんぽぽ

ふうと はなと たんぽぽ

いわむら かずお さく

野原をかけだした「ふう」と「はな」が出会ったのは、きいろい、きれいな花。「こんにちは。わたしのなまえははなよ。あなたのなまえもはな?」話しかけると、「たんぽぽ」と、声がしました。ふたりの前にあらわれたのは、テントウムシ。たんぽぽのまわりに、ほかの虫も集まってきます。“あまいみつがすきな”シジミチョウ。“きいろいかふんがすきな”ミツバチ。
そしてふたりは、“花は種を実らせ、新しい命をうむ”“風は種をとばし、いのちを運ぶ”ことを知ります。
そう、ふたりの名前には、そんな意味がこめられているのでした。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 初版:2011年4月20日
  • 判型:B5変型判/サイズ:18.8×23.8
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00196-5

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読者の声

読者さま

偶然にびっくり。そして、内容の優しさにうっとりしました。(40歳・女性)

実は、我が家の娘は『ふうか』と『はなの』。初めて絵本を目にしたとき、その偶然にびっくり。そして、内容の優しさにうっとりいたしました。続編、心より楽しみにしています。
読者さま

自分の名前について想うとき

自分の名前について想う時をもつことはとても大切だ。そのきっかけになる作品です。自然の中での生物たちとの出会い、それぞれの役目をみんなもっていること、つながり合って生きていることの驚きと発見をいつも伝えたいと思っています。

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推薦のことば

人の心と自然をつなぐ言葉の力 2011年4月27日
うさぎのきょうだい、ふうとはなが散歩にでました。はなが花のかおりにさそわれて走りました。黄色い花を見つけたはなは「あなたの なまえは?」と聞きました。「タンポポ」と歌ってダンスをしたのはテントウムシでした。くるくるまわるダンスは、テントウムシのくせ(性格)です。

つづいてベニシジミ、さらにミツバチが花にやってきました。ベニシジミはタンポポの蜜が好きといい、ミツバチは花粉が好きといいました。みな、タンポポが好きな理由があって、タンポポとなかよしでした。

この絵本は、冒険が大好きなうさぎの子どもの想いが、花をめぐる自然の仲間との出会いをひらき、自分らしく、たくましく育つ様子を描く物語です。子どもの読者は、ふうとはなの心の動きに共感し、自然のつながりを発見し、自分の冒険の機会を夢見ることになるでしょう。

はなは花であり、おかげで花に関心をひらき、花が虫を集め、受粉を助けてもらい、種子を育てている、と知りました。

タンポポの種子は風に運ばれ、運命の地で新しい株に育ちます。読者は、ふうは風であり、タンポポの種子を飛ばす、というふうに関連を知ります。そして、誰の名も自然を表現している、と理解するでしょう。人の心と自然をつなぐ言葉の力を明らかにする美しい絵本です。
今泉 吉晴(いまいずみ よしはる/動物学者)