2022.11.17

<新刊図書>人気シリーズ最終巻『はんぴらり!⑦まねき猫のおくりもの』

人気作家・廣嶋玲子さんの「はんぴらり!」シリーズより今月発売された第7巻をご紹介します。

笛から生まれた半人前の神さま“はんぴらり”の鈴音丸は、琴子ばあちゃんや友だちの武に支えられながら、ともにかずかずの冒険をし、楽しく毎日を送っていました。
そんな鈴音丸に、シリーズ最終巻となる本作、今までにない危機が訪れます……。



春の朝、庭そうじをしていた鈴音丸がひろったのは、風にとばされてやってきた、こわれた小さなまねき猫。
かわいそうに思った鈴音丸は、骨組みを直し、紙をはりあわせて色を塗り、何日もかけてまねき猫を直してあげました。



翌日、まねき猫が見当たらないことに気づき、家の中をさがしているうち、鈴音丸は何かによび寄せられるのを感じます。
白い光にすいこまれ、鈴音丸が降り立ったのは、なんとまねき猫の精霊たちの住む、まねき猫の国。

まねき猫を直してくれた鈴音丸を歓待する宴がはなやかに催されていたまねき猫の国へ、突然、疫病神の手下、邪魅たちが襲いかかります。

邪魅たちの手から国を守るため、まねき猫の国につたわる秘薬、神力丹をのみ、一人前の神さまの力を手に入れた鈴音丸。
みごと猫たちを救いますが、神の力を得たことで、なんと琴子ばあちゃんや武たち人間の世界に戻れなくなってしまいます。
そんな鈴音丸をもとに戻すことができるのは、鈴音丸を心から大切に思っている人、武とばあちゃんだけ。二人と鈴音丸の絆が試されます……!

自分らしく成長していこうとする鈴音丸の姿を描いたシリーズ最終巻です。ぜひお手に取ってお楽しみください。


シリーズへの読者の声

◆廣嶋玲子先生の本をいつも読ませてもらってます!!廣嶋先生の本はいつもおもしろくて、ワクワクドキドキして、読んでいます。
(9歳・女性)

◆絵がかわいくて、妖怪がたくさん出てくるのに、こわくなかったし、おもしろかったです。
(9歳・女性)




小学校3・4年生頃の子どもたちにぴったりのシリーズです。ぜひ既刊とあわせてお楽しみください。

各 164ページ/小学校3・4年生から
(廣嶋玲子 作/九猫あざみ 絵)
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=D9784494017942

はんぴらり!⑦まねき猫のおくりもの[増補新版]

はんぴらり![増補新版]

はんぴらり!⑦まねき猫のおくりもの[増補新版]

廣嶋玲子 作/九猫あざみ

庭でひろった、こわれたまねき猫を修理したことがきっかけで、まねき猫の国に招待された鈴音丸。ところが歓迎の宴会の最中、突然おそろしい敵が襲ってきます! 鈴音丸は、まねき猫たちを救うため「神力丹」を飲み、「一人前の神さまの力」を手に入れました。見事敵を追い払ったものの、もとの世界に戻れなくなってしまった鈴音丸。武とばあちゃんは、鈴音丸をとりもどすために、ある試練にたちむかいます。
鈴音丸が武の友情の本当の意味に気づき、「はんぴらり」である自分を受け入れるまでを丁寧に描く、感動の完結編。

  • 小学3・4年~
  • 2022年11月1日初版
  • 定価990円 (本体900円+税10%)
  • 立ち読み