新刊紹介
2022.11.01
<新刊紹介>『みかんくんがね‥』で、この冬も元気に「しんぱい ごむよう!」

人気の絵本「おいしいともだち」シリーズ。
このたび、最新作『みかんくんがね‥』が刊行されました。
今回はこちらをご紹介します。
カチンコチンになって、みかん箱の中でひとりぼっちのみかんくん。
「よし、おいらの いいばしょ さがしに いこう」
ぴょ~んと、箱をとびだした!
ところが、みかんくん、いい場所を見つけられなくて、
「どこに あるんだよ~ えーん えーん」と泣きだしてしまいます。
そしたら、ねこさんといぬさんが、「しんぱい ごむよう!」だって。
みかんくんのいい場所、見つかるかな?
これから旬の季節をむかえる、みかん。皮をむく楽しさもあり、子どもたちにとって身近で人気のくだものですね。
シリーズの作者、とよたかずひこさんは、実は料理にはあまり興味がなかったそうです。
そんなとよたさんが食べものをテーマにした絵本をつくったきっかけについて、このように語っています。
「人間が料理するのではなく、食材自身が自分で動いて、シンプルでおいしいものになる。それなら僕でも描けるんじゃないかとひらめいたんです。僕は絵本のなかで、大人に見守られるばかりではない、自立した存在として子どもを描いています。だから食材にも自立してもらおうと思いついたのかもしれません(笑)。」(※)
食べものたちは、自分の意思で、行きたい場所、やりたいことにむかってどんどん進んでいきます。子どもたちは食べものたちを友だちのように感じ、物語を楽しみながら食べものに親しむことができるのです。
旬の『みかんくんがね‥』を読んで、この冬も元気に過ごしましょう。
はじめての食育にもぴったりの1冊です。
※『母のひろば』648号(2018年5月15日 童心社刊)より
(とよたかずひこ さく・え)
このたび、最新作『みかんくんがね‥』が刊行されました。
今回はこちらをご紹介します。
カチンコチンになって、みかん箱の中でひとりぼっちのみかんくん。
「よし、おいらの いいばしょ さがしに いこう」
ぴょ~んと、箱をとびだした!
ところが、みかんくん、いい場所を見つけられなくて、
「どこに あるんだよ~ えーん えーん」と泣きだしてしまいます。
そしたら、ねこさんといぬさんが、「しんぱい ごむよう!」だって。
みかんくんのいい場所、見つかるかな?
これから旬の季節をむかえる、みかん。皮をむく楽しさもあり、子どもたちにとって身近で人気のくだものですね。
シリーズの作者、とよたかずひこさんは、実は料理にはあまり興味がなかったそうです。
そんなとよたさんが食べものをテーマにした絵本をつくったきっかけについて、このように語っています。
「人間が料理するのではなく、食材自身が自分で動いて、シンプルでおいしいものになる。それなら僕でも描けるんじゃないかとひらめいたんです。僕は絵本のなかで、大人に見守られるばかりではない、自立した存在として子どもを描いています。だから食材にも自立してもらおうと思いついたのかもしれません(笑)。」(※)
食べものたちは、自分の意思で、行きたい場所、やりたいことにむかってどんどん進んでいきます。子どもたちは食べものたちを友だちのように感じ、物語を楽しみながら食べものに親しむことができるのです。
旬の『みかんくんがね‥』を読んで、この冬も元気に過ごしましょう。
はじめての食育にもぴったりの1冊です。
※『母のひろば』648号(2018年5月15日 童心社刊)より
(とよたかずひこ さく・え)