人気作家・廣嶋玲子さんの「はんぴらり！」シリーズより、最新作 第５巻をご紹介します。

400年のねむりからめざめた半人前の神さま“はんぴらり”の鈴音丸は、琴子ばあちゃんの家に居候中。
ある日、一緒に暮らす琴子ばあちゃんの丸い漬けもの石が、夜中、ごとごとと物音を立てて、なんだかおかしい様子です。
そこで、待ち伏せしていると、なんと漬けもの石が動き出しました！
ふたりは漬けもの石をなんとか捕まえます。

武と鈴音丸は漬けもの石に何が憑いているか調べてもらうため、琴子ばあちゃんの幼なじみで博識のお坊さん・泰順さんのもとに届けにいきます。
ところが、道中ふたりはふとしたきっかけで、漬けもの石を失くしてしまいます。

そして、１年でいちばんうつくしい十五夜の満月の夜がやってきました。
鈴音丸と武、琴子ばあちゃんの３人は、いっしょにお月見へ。
すると、なんと月からおおきな「月兎」がやってきて、「月からおちてしまった大事なものを返してほしい」といいます。

いったい、月のおとしものとはなんなのでしょう？
ふしぎに思って話を聞くと、鈴音丸と武がうっかりなくしてしまった漬けもの石が、実は「月霊獣」の卵だったことがわかりました。
運悪く異界に落ちてしまった「月霊獣」の卵を追って、鈴音丸と武は月兎とともに異界にとびこみますが……。


巻末の「おまけインタビュー」では、月兎の雪穂、ほうき星の若君など、本作に登場するキャラクターたちのコメントも掲載。
増補新版のシリーズ既刊１～4巻とあわせて、ぜひ書店店頭でお手にとってご覧ください。

 146ページ／小学校３・4年生から
（廣嶋玲子 作／九猫あざみ 絵）

 ◆こちらもどうぞ！　廣嶋玲子さんの人気シリーズ「猫町ふしぎ事件簿」
https://www.doshinsha.co.jp/special/nekomachifushigijikenbo/