2022.03.31

<4月のおすすめかみしばい>心おどる春の出会い『ふうたのはなまつり』

菜の花やれんげの花咲く、美しい春の山里を舞台にした、ロングセラー紙芝居をご紹介します。これからの季節のおはなし会におすすめです。

 こぎつねのふうたが、森の中でひとりで遊んでいると、遠くから、人間のこどもたちの歌声が聞こえてきました。

  れんげ つみましょ
 かんむり しましょ
 れんげの れんげの はなまつり……


 見ると、そこは一面のれんげ畑。
そこで、人間のこどもたちが、れんげの花かんむりを作っては、頭にのせて歌っているのでした。



ふうたは、その様子をかくれてみている、小さな女の子をみつけます。

毎日その様子を見守っていたふうたは、自分もれんげの花かんむりがほしくなり、お母さんに作ってほしいと頼みます。

お母さんに、自分にぴったりの花かんむりを作ってもらったふうたは大喜び。
ふうたはれんげ畑にあそびにいきますが、そこであの女の子が花かんむりを自分で作ることができずに、泣いているのを見かけます。
ふうたは花かんむりを女の子にあげるのですが……。



脚本は民話作品も多く手がける水谷章三さん。
あまんきみこさん原作の味わいをいかした、幼いこぎつねの心を描いた柔らかい語り口の脚本です。
梅田俊作さんの美しい絵とあいまって、春のあたたかな雰囲気が画面いっぱいにあふれています。

最後には心おどる友だちとの出会いが待っています。
春の行事やおはなし会にぴったりの傑作紙芝居です。

 *第32回五山賞受賞作

 12場面/3歳から
(あまんきみこ 原作/水谷章三 脚本/梅田俊作 絵)


ふうたのはなまつり

かみしばい にこにこセット

ふうたのはなまつり

あまんきみこ 原作/水谷章三 脚本/梅田俊作

こぎつねのふうたがひとりであそんでいると、にんげんの子どもたちのわらい声が聞こえてきました。いってみると、れんげの花がいっぱいで…。

  • 3歳~
  • 1993年4月1日初版
  • 定価1,980円 (本体1,800円+税10%)
  • 立ち読み
  • 在庫品切・重版未定