2021.03.26

<新刊図書>未来にむかって開け、心のドア『ライバルは夏の終わりに』

今月刊行された「クローバーと魔法動物」シリーズ最終巻『ライバルは夏の終わりに』をご紹介します。

クローバーは人間の女の子。
にげだしたカナリアを追いかけて森の奥深くへはいっていくと……。
そこには「魔法動物紹介所」があったのです! 
オーナーのジャムズさんの厚意で、夏休みの間、クローバーはそこで魔法動物の世話をさせてもらうことになりました。
魔女に魔法動物をねらわれたり、魔法動物の赤ちゃんが行方不明になったり、大変な目にもあいましたが、クローバーはジャムズさんに信頼され、魔法動物たちにもなつかれ、楽しく仕事をしていました。

そこへ、魔法動物の専門家オリバーがやってきます。
知ったかぶりで生意気な男の子。知識はあるけれど、なんでも魔法で解決しようとして失敗ばかりしているのです。
ジャムズさんが留守のあいだ、クローバーはオリバーとふたりで紹介所をまかされることになるのですが……。



ユニコーンの角がみじかくなったり、魔法ネコの体が変色したり、透明な犬の体がみえるようになったりと、魔法動物たちに次々と異変が起きます。
紹介所の魔法動物たちの魔力が日に日に失われていくのです!
はたしてその原因とは‥‥!?
クローバーとオリバーが手をとりあったとき、解決の糸口がみえてきますーー。


「クローバーと魔法動物」シリーズの最終巻となる本作。
自分は運がわるいと思いこみ、自信がなかったクローバー。
「魔法動物紹介所」の扉をたたいたとき、クローバーの運命はうごきだしました。
春、あらたな出会いに、子どもたちは期待で胸をふくらませていることでしょう。クローバーの物語が、一歩を踏みだす勇気をくれるはずです。

シリーズを通して、成長していくクローバーの姿をどうぞお楽しみください。

215ページ/小学校3・4年生から
(ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/スカイエマ 絵)


ライバルは夏の終わりに

クローバーと魔法動物

ライバルは夏の終わりに

ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/スカイエマ

魔法動物紹介所ではたらくクローバー。あたらしいスタッフ、オリバーと仕事をすることになりました。けれど、なんでも魔法で解決しようとするオリバーにイライラがつのり、仲よくできそうにありません。そのうえ、魔法動物たちの様子がおかしいのです。透明な犬は見えるようになり、ユニコーンの角は短くなり……動物たちの魔力が弱くなっているのです! 病気!? 呪い!?
紹介所を最大の危機がおそう、シリーズ最終巻。

  • 小学3・4年~
  • 2021年3月22日初版
  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 立ち読み