「シェーラひめのぼうけん」シリーズの続編として、2003年から2007年にかけてフォア文庫として刊行され、人気を博した「新シェーラひめのぼうけん」シリーズ（全10巻）。
「シェーラひめのぼうけん」で登場するシェーラ姫とファリードとの間に生まれた双子のお姫さま、サファイヤとルビーが主人公のシリーズです。
このたび14年の時を経て、装いも新たに上下巻の愛蔵版「新シェーラ姫の冒険」として刊行されました。


★あらすじ
本作は、前作の主人公シェーラザード姫の双子のお姫さまが、再び訪れる滅亡の危機から世界を救うために旅立つ、長編冒険ファンタジー。シェーラザード王国に生まれた双子のお姫さま、青い瞳のサファイヤ姫と赤い瞳のルビー姫。二人が12歳になった時、とつぜん空に異世界からの扉が開き、遠い過去から送られた異世界の魔物の群れが、砂漠の世界に襲いかかります。
父王ファリードと女王シェーラザードは、かつての仲間と共に魔物の群れと戦い、二人は魔神ラーニャの魔法の力で自らを石に変えて異世界からの扉をかろうじて閉ざします。
しかし、この魔法はあと一年しかもちません。その間に、異世界からの扉を閉ざすか、異世界の魔物がいなくなる方法を見つけ出さないと、世界は滅亡してしまうのです。

父と母を、世界を救うため双子のお姫さまは旅立ちます……。

★贈りものにぴったり！　シリーズの世界を体現した豪華愛蔵版です。
表紙や口絵のイラストは、佐竹美保さんによる新たな描き下ろし。シリーズの世界を体現した豪華愛蔵版です。
セットでのご注文は美麗ケース付。どちらの書店様でご注文いただいても、上下セットでのご注文には美麗ケース付きでお届けします。
また上下巻それぞれには、初版限定のしおり付き。上下巻、それぞれに収録された口絵のイラストのデザインです。

上下巻の見返しの色は、それぞれこの物語の主人公、サファイヤ姫とルビー姫の瞳の色をイメージしたものです。
本の花布(はなぎれ)は金色。こちらは、シェーラ姫を守護する砂漠世界最強の魔神ライラの放つ黄金の輝きをイメージしていて、シリーズの世界を体現した愛蔵版になっています。

（左：上巻見返し　中：下巻見返し　右：花布（背の上下両端に貼り付けた布）


★刊行の熱い声に後押しされた待望の愛蔵版
前作「愛蔵版　シェーラ姫の冒険」刊行時には、多くの喜びのコメントをいただきました。
 「シェーラ姫本当の本当に楽しみなので予約しなくちゃ…これ本格的に本読み始めたきっかけだし、子どもの頃の憧れとか興奮とか感動が全部詰まってるやつ…」「村山早紀先生の小説は本当に暖かくて大好き」「シェーラ姫の冒険愛蔵版、ようやく手に入れた……あーー嬉しい……全冊家にあるんだけどこれは……最高……私の原点……」などなど、SNSではファンの皆さんの思いのこもったコメントがぞくぞくと寄せられました。

「シェーラ姫の物語につづく、「新シェーラ姫の冒険」もぜひ愛蔵版として刊行してほしい」との熱い声に後押しされ、今回の愛蔵版が実現しました。

愛蔵版刊行にあたり、村山早紀さんが全面的に加筆し、フォア文庫版ではページ数の制約で書きこめなかった場面が加わりました。特に炎の少女ナルダと、おとぎの島のミシェール王子のエピソードを中心に大幅に加筆した最終章「天と地の物語」は、愛蔵版だからこその読みごたえです。
漢字をふやすなど、表記も愛蔵版仕様になっています。刊行当時に読んで、今大人になった読者はもちろん、読書が大好き！ という子なら小学4年生くらいから楽しむことができます。

（上下巻の口絵（くちえ：本の巻頭にあるイラストレーションの頁）

★あなたも、この冒険の仲間
今回愛蔵版を担当した編集者の言葉をご紹介します。

新型コロナウイルス感染症という「新しい災厄」によって一変した世界を、今わたしたちは生きています。
友だちを思いやる優しさ。大切な人を守るための勇気。仲間を信じ力を合わせて困難を乗り越え、あきらめずに戦う……。
サファイヤとルビーの冒険物語が、今、このときに愛蔵版として刊行されることの運命を感じます。
「旅立ちの歌」が聞こえます。さあ、あなたも、この冒険の仲間です。


今の子どもたち、また刊行当時読んでいたという大人の読者の方々からも愛され続けている本シリーズ。
「愛蔵版　シェーラ姫の冒険」ともあわせて、どうぞお楽しみください。

383～423ページ／小学校高学年から
（村山早紀 著／佐竹美保 絵）