2020.07.31

<いま、演じたい紙芝居>『ちっちゃい こえ』

今年は、終戦から75年という節目の年です。
今日ご紹介するのは、昨年刊行された紙芝居『ちっちゃい こえ』。
丸木俊さん、丸木位里さんご夫妻がおよそ30年をかけて描いた大連作「原爆の図」(※)の絵をもとに、詩人のアーサー・ビナードさんが独自の物語を紡いだ紙芝居です。

物語の語り手は、黒猫の「クロ」です。
クロは語ります。家族のこと、体の中のちっちゃい声のこと。そして、ヒロシマのこと。

ヒロシマの生き物たちにはなにがふりかかったのか?
わたしたちはどうすれば生きていけるのか?
美しい絵から響いてくるそのこたえに、一人ひとり耳をすます紙芝居です。

昨年の刊行以来、多くの読者の皆様からご感想をいただいています。
その一部をご紹介します。

●夏の平和学習に活用します。子どもたちにも高齢者にも伝わりやすい内容だと思います。
私自身4歳で被爆しましたが、あの日を語れる人が少なくなっている現状! この紙芝居は心強い味方になると思います。

●「ずんずん るんるん」というサイボウの音がおもしろかった。
(小学4年生)

●まさか 「原爆の図」が紙芝居になるなんて、思ってもみませんでした。でも、その紙芝居を手にできて本当に幸福です。
すべての生命を殺す核の怖さを主人公の猫から教えてもらいました。声に出して紙芝居を演じ、誰かと一緒に話したいと思いました。

●「原爆の図」丸木美術館に行って 「原爆の図」を実際に観てみたいと思いました。

●観る前は「ちっちゃい こえ」が何のことか分からなかったけれど、人間の体から聞こえる音だとわかって、「生きるってすごいな」と思った。
(中学2年生)

●子ども食堂をしています。8 月のイベントとして「すいとん」を食べながら、『ちっちゃい こえ』を演じました。
みんな静まりかえって聞いていました。どうもありがとうございました。

●原子爆弾は、生きのびられてもそのあとから亡くなっていくと聞いてびっくりしました。
(中学1年生)

●原爆によってすべての生き物が被害者になったのだと再認識しました。


今年の夏、広島では本作をもとにダンスを創作するというイベント「ダンスdeピース2020」も行われます。

平和発信事業「ダンスdeピース2020」『ちっちゃい こえ』と、踊ろう!
・日時:7月31日(金)~8月2日(日)
・企画:「ART COMPLEX HIROSHIMA」
・会場:JMSアステールプラザ1F市民ギャラリー(広島市中区加古町4-17)
・広島市HP:https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/46/168950.html


観る者をひきつけ、巻きこんでいく紙芝居『ちっちゃい こえ』の世界は、新たなかたちへ広がっています。

子どもから大人まで一緒に作品を分かち合えることも、紙芝居である本作の大きな魅力です。
75年前のあの日を思いながら、ご家族でいっしょに演じ合い、語り合ってみてはいかがでしょうか。

(脚本 アーサー・ビナード/絵 丸木俊・丸木位里「原爆の図」より)

※「原爆の図」…原爆投下直後の広島に丸木位里さん、丸木俊さんが目にした光景と、体験者の証言をもとに描かれた15部にわたる大連作。それぞれの作品の大きさは、どれも縦1.8m、横7.2mであり、四曲一双の屏風絵の形をとっている。

『ちっちゃい こえ』プロモーション動画
https://m.youtube.com/watch?v=72iWDggovR4

ちっちゃい こえ

単品紙芝居

ちっちゃい こえ

アーサー・ビナード 脚本/丸木 俊・丸木 位里 絵/「原爆の図」より

ネコが語ります。家族のこと。命をつくりつづける、体の中のちっちゃい声のこと。ヒロシマのこと…。わたしたちはどうすれば生きていけるのか? 美しい絵から響いてくるそのこたえに、一人ひとり耳をすます紙芝居。
『ちっちゃい こえ』プロモーション動画はこちら

『ちっちゃい こえ』紹介リリース

  • 小学3・4年~
  • 2019年5月20日初版
  • 定価2,970円 (税込)
  • 立ち読み