2019.10.18

〈連載〉秋のおすすめ紙芝居③『くれよんさんのけんか』

秋のおすすめ紙芝居、連載最終回の今日は、芸術の秋、画材の「くれよん」と、秋の実り「果物」が登場する紙芝居です。

画用紙の前に出されたまま、置いていかれたくれよんたち。
そこで、元気のいい赤いくれよんが箱から飛び出して、画用紙にりんごを描きました。

「どうだい、うまそうなリンゴだろう。
 やっぱり、くれよんは、赤がえらいのさ」

すると、黄色いくれよんも飛び出してきて、バナナを描きます。
「どうだい、リンゴなんかより、ずっとうまそうだろう。
 くれよんはきいろが えらいのさ」

けんかになった赤と黄色のくれよんは、他のくれよんの提案で、自分の色でいくつ果物を描けるか、勝負することになりました。
さあ、二人の勝負のはじまりです。

最初は赤いくれよんです。赤いくれよんが描いたのは、なんでしょう? そう、いちご。
レモン、さくらんぼなど赤と黄色の果物がつぎつぎに登場しますが、とうとう二人は自分の色の果物を思いつかなくなってしまい……。


意地をはって、けんかしてしまった二人ですが、勝負は引き分けに。
最後はみんな、果物を描きたくなって、みんなでお絵描きを楽しみます。

子どもの姿をのびのびと描いた本作。
「こんどはなにかな?」と子どもたちに果物の名前を問いかけながら進み、
子どもたちとのやりとりが楽しめる作品です。

絵は、絵本『おしいれのぼうけん』でも知られる田畑精一さん。
くれよんのタッチを生かしたシンプルで力強い、紙芝居ならではの作品世界をどうぞお楽しみください。

(八木田宜子・作 田畑精一・絵)




くれよんさんのけんか

おはなしがいっぱい

くれよんさんのけんか

八木田 宜子 作/田畑 精一

せっちゃんのくれよんの箱からとびだした、赤と黄色のくれよんは、あれあれ、たいへんです。けんかをはじめてしまいました。

  • 2歳~
  • 1975年12月1日初版
  • 定価2,090円 (税込)
  • 立ち読み