新刊紹介
2019.09.26
<新刊絵本>『たたたん たたたん』

『がたごと がたごと』から20年。内田麟太郎さんと西村繁男さんによる不思議な電車絵本の新作が刊行となりました!
本作は、『がたごと がたごと』のラスト、海深くへと走っていくシーンの続きからはじまります。
うみの そこを はしります たたたん たたたん
『おばけでんしゃ』なら「がたたん がたたん」、『むしむしでんしゃ』なら「ののたん ののたん」と、リズミカルな音にのせて電車が走っていくのが印象的なこのシリーズ。
そのことについて内田さんはこう語っています。
「お話がぼんやりうかんでいても、音や言葉が見つからないと、お話は進まないんです。その音がみつかると、その音に自分をのせて進んで行けます。『たたたん たたたん』という音に自分が納得して、この音いいな、この音で走ればいいなとなるわけですよ。」
「たたたたん たたたん」という音とともに走りはじめ、最初に着いた駅はその名も「りゅうぐう」。
内田さんの原稿を受けて西村さんが絵を描いていくのがこのシリーズのスタイルです。そしてその原稿には本文のほかに映画のシナリオのように「ト書き」が書かれているのです。
「りゅうぐう」駅では「浦島太郎の玉手箱から煙が出る」というト書きがあったため、西村さんはその前のページで誰が玉手箱を開けたのかを描きました。駅の名前からリュウグウノツカイを登場させたのも、西村さんのアイディアです。
西村さんは「内田さんの原稿が入ると、内田さんが思っていることと、どう別のことを返せるかというのが僕の課題なんですよ。こうやったら内田さんが喜んでくれるかなということをやるわけです。」と話しています。
海から天の川を渡って月へ向かい、月から美しい地球を見て、今度はなんと地獄へ。
「たたたん たたたん」と心地よいテンポでどこまでも走っていく電車。最後はえんまさまもドラキュラもにっこり笑顔で、温泉につかります。
内田さんの言葉です。
「私たちがふだん生きているのは、テーマや物語がある世界です。時にはそこから抜け出して、ナンセンスの世界を心かろやかに楽しんでもらえればと思います。」
皆様のご乗車を、お待ちしております。
(内田麟太郎・文 西村繁男・絵)
本作は、『がたごと がたごと』のラスト、海深くへと走っていくシーンの続きからはじまります。
うみの そこを はしります たたたん たたたん
『おばけでんしゃ』なら「がたたん がたたん」、『むしむしでんしゃ』なら「ののたん ののたん」と、リズミカルな音にのせて電車が走っていくのが印象的なこのシリーズ。
そのことについて内田さんはこう語っています。
「お話がぼんやりうかんでいても、音や言葉が見つからないと、お話は進まないんです。その音がみつかると、その音に自分をのせて進んで行けます。『たたたん たたたん』という音に自分が納得して、この音いいな、この音で走ればいいなとなるわけですよ。」
「たたたたん たたたん」という音とともに走りはじめ、最初に着いた駅はその名も「りゅうぐう」。
内田さんの原稿を受けて西村さんが絵を描いていくのがこのシリーズのスタイルです。そしてその原稿には本文のほかに映画のシナリオのように「ト書き」が書かれているのです。
「りゅうぐう」駅では「浦島太郎の玉手箱から煙が出る」というト書きがあったため、西村さんはその前のページで誰が玉手箱を開けたのかを描きました。駅の名前からリュウグウノツカイを登場させたのも、西村さんのアイディアです。
西村さんは「内田さんの原稿が入ると、内田さんが思っていることと、どう別のことを返せるかというのが僕の課題なんですよ。こうやったら内田さんが喜んでくれるかなということをやるわけです。」と話しています。
海から天の川を渡って月へ向かい、月から美しい地球を見て、今度はなんと地獄へ。
「たたたん たたたん」と心地よいテンポでどこまでも走っていく電車。最後はえんまさまもドラキュラもにっこり笑顔で、温泉につかります。
内田さんの言葉です。
「私たちがふだん生きているのは、テーマや物語がある世界です。時にはそこから抜け出して、ナンセンスの世界を心かろやかに楽しんでもらえればと思います。」
皆様のご乗車を、お待ちしております。
(内田麟太郎・文 西村繁男・絵)
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がたごと がたごと
「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、たくさんの人が電車にのりこみます。電車は「がたごと がたごと」と市街地をぬけ、田園地帯をぬけ、山奥へとすすみ、到着したのは「おくやま駅」。それぞれ動物に変身した乗客たちが電車から降りていきます。こんどの電車も、トンネルを「がたごと がたごと」と進み、電車はしだいに幻想的な異世界へ。ついた「よつつじ駅」では、それぞれ妖怪に変身した乗客たちが降りていきます。つぎの電車は、「がたごと がたごと」となんと時代をさかのぼり…。思いもしない展開にびっくり。ページをめくる楽しさいっぱいです。
「絵を読む」楽しみがつまった人気の絵本。読者の方から、お客さんが次の駅で何に変身したか、さがして楽しんでいますというご感想をたくさん頂いています。同じコンビで、姉妹編『おばけでんしゃ』『むしむしでんしゃ』『たたたん たたたん』が刊行されています。- 3歳~
- 1999年4月25日初版
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 立ち読み