2019.05.30

<新刊紙しばい>『くまくんのうんどうかい』

子どもたちは運動会がだいすき。走ったり、踊ったり、玉入れしたり……。そんな楽しい運動会の日に雨が降ってしまうと、誰だって残念なものです。そんな子どもたちの心をとらえた楽しい作品『くまくんのうんどうかい』(12場面)をご紹介します。

くまくんたちは、今日、運動会。きつねくんや、だちょうさん、うさぎさんやへびくん、みんな運動会を楽しみにしています。
だけど、山の向こうからもくもくと黒い雲が出てきて「ざざーん!」。
なんとすごい雨が降ってきました。そこで、くまくんちで雨宿りすることに。
「これじゃ、うんどうかい できないね。」
みんなはがっかりだけど、だちょうさんが「てるてるぼうず つくろうよ。」とみんなに声をかけました。出来上がったのは、窓一面にぶら下げたてるてる坊主!
でも、全然雨が止みません。

すると、へびくんが、「あめやめやめダンスをかんがえたんだ。」と言って、
「あめ〜 やめやめ〜 おひさま〜 でてこい…………」と踊りだし、やがて、みんなで一緒にダンス! 
すると、「やったー!」。なんと、おひさまが出てきました。みんな大喜びで園庭に行きましたが、雨の後で、水たまりでいっぱい。「これでは、うんどうかいは できません」とペンギン先生。それを聞いた、みんなは、かなしくなって、わーんわーんと大泣きです。みんながあんまり、泣いたので…………。

みんなのあふれんばかりの楽しみや待つ気持ち、かなしさや落ち込み、驚き、そしてうれしさ……いろんな気持ちが、紙しばいの展開にそって豊かに表現されています。きっと「あめやめやめダンス」では、子どもたちはノリノリです! どうぞお楽しみに。

くまくんのうんどうかい?

2019年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき

くまくんのうんどうかい?

武田美穂 脚本・絵

うんどうかいを楽しみにしてたのに大雨。くまくんたちは、てるてるぼうずをつくりましたが、ダメ。そこで雨やめやめダンスをおどったら、お日さまがでてきました。だけど……子どもが大笑いで盛り上がる作品です。

  • 4・5歳~
  • 2019年7月1日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
  • 在庫品切・重版未定