2019.05.10

本日からいよいよ公開! 映画『ばあばは、だいじょうぶ』

映画『ばあばは、だいじょうぶ』。
いよいよ本日から、全国のイオンシネマにて公開されます。
公開にあたって、原作絵本の作者、楠 章子さんからコメントを頂きましたので、ご紹介いたします!

映画『ばあばは、だいじょうぶ』公開にあたって
 作品をわが子に例えると、わが子『ばあばは、だいじょうぶ』はすでに一人で歩き出しています。映画化なんて思ってもみなかった出来事で、「へえー、そんなご縁を頂いたんやね、すごいやん」と、立派に育ったわが子に私は驚くばかりです。
 まず子どもたちにさらに広く多くの人に読んで欲しいと願い、絵本の形で出すのにこだわりました。わが子にしてやれるのはそこまでで、作品を育てて下さるのは読者のみなさんです。絵本は願い通りに育っていきました。青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれ、多くの子どもたちが読んでくれました。そして、じわじわと大人読者に広がっていきました。映画化のお話を頂いたのは、そんな広がりを受けてのことだったと思います。
さて映画では、よりリアルに認知症が描かれています。ばあばを演じる冨士眞奈美さんの演技にかつての母の姿を重ね、涙がこぼれました。ほとんどの場面は母と経験してきた(見てきた)ものですけれど、さまよう母の姿だけは違うのです。母がいなくなり、次に母に会ったのは帰ってきた時でしたから。どこをどのようにさまよっていたのかは知りません。ああ、うちの母もこんな風にこんな顔をして歩いていたんだろうなと思うと、ぐっときました。
 他にも映画オリジナルの場面はあります。冨士さんのばあばはチャーミングで、前半、寺田心くんとばあばは恋人同士のようで素敵でした。平泉成さん演じるおじさんのセリフも良かったです!

楠 章子

みなさま、期間中ぜひ足をお運びください。
公開劇場リストは、こちらの映画ホームページをご覧ください。
ばあばは、だいじょうぶ

絵本・ちいさななかまたち

ばあばは、だいじょうぶ

楠章子 作/いしいつとむ

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、得意だった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなった…
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。
記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。

  • 小学1・2年~
  • 2016年12月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み