2018.08.07

『ばあばは、だいじょうぶ』各地の認知症サポーター養成講座で紹介されています!

「わすれてしまう病気」になってしまった大好きなおばあちゃんを、小学生の「ぼく」の視点から描いた絵本『ばあばは、だいじょうぶ』(楠 章子・作 いしい つとむ・絵)
今、各地の認知症サポーター養成講座でこの本が紹介されています。

認知症サポーター養成講座とは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を全国で養成し、認知症高齢者等にやさしい地域づくりを目指す活動のこと。
(詳しくは厚生労働省のこちらのページまで)

認知症サポーター講座を実施した自治体の方から、感想と写真をいただきましたのでご紹介します。

・自分も、小さい頃におばあちゃんが認知症だった。つばさと同じように、だんだん声をかけることができなくなってしまった。つばさのように気づくことができて、やさしく接してあげていれば、もっと進行を遅らせることができたのかもしれないと思って胸が苦しくなった。
・祖母が認知症なので、今までの行動を振り返って関わっていきたいです。
・自分も、つばさと同じような経験をしたことがある。認知症は、周りの接し方で、本人の不安を取り除いてあげることができると知っていればもっと違う対応ができたのではないかと感じた。知識があるのとないのとでは、全然違うと感じた。今後につなげたい。
・家族だからこそ、やさしくするのは難しい。けれど、家族だからこそ、一番の認知症という病気の理解者でありたい。



ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!

*認知症サポーター養成講座は、小学校の特別授業として行われるケースも増えています。
大阪堺市の浜寺東小学校で行われた講座を紹介した記事はこちら。
ばあばは、だいじょうぶ

絵本・ちいさななかまたち

ばあばは、だいじょうぶ

楠章子 作/いしいつとむ

大好きな、やさしいばあばが、この頃変わってしまった。何度も同じ質問をしてきたり、得意だった編み物ができなくなったり。ばあばは「わすれてしまう病気」なんだ。そして冬の寒い日、ばあばがいなくなった…
老い、認知症、介護といった、とても難しい、しかし誰もが避けては通れない問題を子どもの視点から描き出しています。
記憶を少しずつ失っていっても、それでも変わることのない人間性、家族の繋がりを描き出す感動作です。

  • 小学1・2年~
  • 2016年12月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み