紙しばいって?

紙しばいならではの「かたち」があります

広がる共感のよろこび

かみしばいでは、演じ手が観客にむきあって観客に語りかけるように演じます。このため、おたがいの表情が見え、声の調子や、ぬいたりさしこんだりする「間」で豊かなコミュニケーションができます。ハラハラドキドキの気持ちをいっしょに味わうことで、作品を通じて、演じ手と観客、観客同士が一緒に作品を楽しんでいる共感が生まれてきます。

日本でうまれた文化「かみしばい」は、いまKAMISHIBAIとして海外へ広がっています。

かみしばいがうまれたのは、1930年ごろです。自転車の荷台に紙芝居舞台をすえつけて、屋外で演じられたので「街頭かみしばい」と言われます。その後、キリスト教布教のためのかみしばいや、幼稚園向けかみしばいなども作られるようになります。戦時中には国策紙芝居が数多く作られ、戦争協力のために利用されました。戦後、すばらしい日本の文化であるかみしばいを、子どもたちと平和のために…という新たな気運が起こり、現在、全国の幼稚園・保育所・こども園・小学校や公共図書館などで活用されているかみしばいにつながっています。現在では、日本独自の文化、KAMISHIBAIとして、海外のたくさんの国へと広がっています。またフランス、イタリアなどでは、独自の紙芝居出版がはじまっています。

カンボジア

フランス

スペイン