絵本・こどものひろば

がたごと がたごと

内田麟太郎 文/西村繁男

「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、たくさんの人が電車にのりこみます。電車は「がたごと がたごと」と市街地をぬけ、田園地帯をぬけ、山奥へとすすみ、到着したのは「おくやま駅」。それぞれ動物に変身した乗客たちが電車から降りていきます。こんどの電車も、トンネルを「がたごと がたごと」と進み、電車はしだいに幻想的な異世界へ。ついた「よつつじ駅」では、それぞれ妖怪に変身した乗客たちが降りていきます。つぎの電車は、「がたごと がたごと」となんと時代をさかのぼり…。思いもしない展開にびっくり。ページをめくる楽しさいっぱいです。
「絵を読む」楽しみがつまった人気の絵本。読者の方から、お客さんが次の駅で何に変身したか、さがして楽しんでいますというご感想をたくさん頂いています。同じコンビで、姉妹編『おばけでんしゃ』『むしむしでんしゃ』『たたたん たたたん』が刊行されています。

  • 第5回日本絵本賞(1999年)/<よい絵本>SLA選定/JLA選定
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 初版:1999年4月25日
  • 判型:B5判/サイズ:19.1×26.6cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00887-2
  • NDC:913

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内容説明

「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、たくさんの人が電車にのりこみます。電車は「がたごと がたごと」と市街地をぬけ、田園地帯をぬけ、山奥へとすすみ、到着したのは「おくやま駅」。それぞれ動物に変身した乗客たちが電車から降りていきます。こんどの電車も、トンネルを「がたごと がたごと」と進み、電車はしだいに幻想的な異世界へ。ついた「よつつじ駅」では、それぞれ妖怪に変身した乗客たちが降りていきます。つぎの電車は、「がたごと がたごと」となんと時代をさかのぼり…。思いもしない展開にびっくり。ページをめくる楽しさいっぱいです。
「絵を読む」楽しみがつまった人気の絵本。読者の方から、お客さんが次の駅で何に変身したか、さがして楽しんでいますというご感想をたくさん頂いています。同じコンビで、姉妹編『おばけでんしゃ』『むしむしでんしゃ』『たたたん たたたん』が刊行されています。

読者の声

読者さま

見ていて飽きない絵本(33歳・女性)

文章はすくないけど、見ていて飽きない絵本だと思います。まだ4ヶ月の息子もじーっと見ています。パパは鉄道ファンなので英才教育だと言ってます…
読者さま

子どもの素直な心があってこそのお話(32歳・女性)

絵の奇抜さと場面展開にびっくりしました。大人は順応するのに時間がかかるのか冷静に見てしまい、あとから良さが分かってくるという感じでしたが、保育園の子どもによむとどのクラスでもゲラゲラ大笑い。絵本の中にすぐとびこめる子どもの素直な心があってこそのお話ですね。「もう1回読んで!」の声の嵐でした。
読者さま

「がたごと」のリズム(29歳・女性)

最近初めて電車にのった娘はとても嬉しそうでした。そこで、この絵本を買いました。「がたごと」のリズムがとても楽しいみたいです。大きくなれば人間が動物やおばけになったおもしろさも分かるかな?
読者さま

知恵を使うトリックが隠されていた(30歳・女性)

初めてこの本を読んだ時、親はただ電車に人が乗って降りただけの単なる本だと思っていました。ところが子供が何回も見比べているのを見て、驚きました。こんな知恵を使うトリックが隠されていたのかと子供の注意力に感心したほどです。本当にすごいです。
読者さま

想像するだけで楽しくなってくる(32歳・男性)

乗客一人一人の表情やしぐさが細かく描かれていてこれからどこへ行くのか、何をしに行くのか…など想像するだけで楽しくなってくる絵本です。

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