絵本・こどものひろば

シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる

おくはらゆめ

わたしが寝ている間に、そっとふとんをかけなおしてくれるのは、だれ?
 それは山高帽に、マントを着たシルクハットぞく。夜、安心してぐっすり眠れること。眠っている間に、誰かがそっとふとんをかけ直してくれること。
誰かの幸せを願う気持ちを「ちょっとだけ ふとんを かけなおす」しぐさにのせて、ユーモアをちりばめながら伝えます。
読みおえたとき、ほっとした気持ちになれる、ちょっと不思議なおやすみまえの絵本。

  • 第18回 日本絵本賞
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 初版:2012年5月1日
  • サイズ:19.1×26.6cm
  • 頁数:32頁
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-00759-2
  • NDC:913

感想を書く

「(シルクハットぞくは)うちにもくるの?」「ほんとにいるの?」「いないよー」「いるかもしれないよ」と、子どもたちに大反響!ちょっぴり不思議な、おやすみ前の絵本。

内容説明

わたしが寝ている間に、そっとふとんをかけなおしてくれるのは、だれ?
 それは山高帽に、マントを着たシルクハットぞく。夜、安心してぐっすり眠れること。眠っている間に、誰かがそっとふとんをかけ直してくれること。
誰かの幸せを願う気持ちを「ちょっとだけ ふとんを かけなおす」しぐさにのせて、ユーモアをちりばめながら伝えます。
読みおえたとき、ほっとした気持ちになれる、ちょっと不思議なおやすみまえの絵本。

読者の声

読者さま

(26歳・女性)

丸善で平積みにされていて、たまたま手にとって読んだらクスッときて、思わず(というか、こういう雰囲気大好き)買いました。私も、もしこれから子どもができたら、お昼寝前とか、夜、寝る前に読んで、シルクハット族に仲間入りします。よろしくお願いします。
読者さま

タイトルと表紙にひかれて購入しました。2歳と5歳児に読みきかせています。5歳の子は自分で読むのにちょうどいいページ数でした。

もっと見る

関連情報

2022/6/9

<連載・なんの日?>6月10日は「時の記念日」。『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』

6月10日は「時の記念日」です。それにちなんで今回ご紹介するのは、絵本『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』です。 シルクハットぞくは よなかの いちじに やってくるこんなに たくさん あつ ...

続きを読む

2021/4/12

NHKラジオ「ママ深夜便」にて、俳優 三浦翔平さんが『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』を紹介予定

4/23(金)AM1時(22日の深夜)放送予定の、NHKラジオ「ママ深夜便」「真夜中の絵本」コーナーにて、絵本『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』が朗読紹介予定です。朗読は人気俳優の三浦翔 ...

続きを読む

2019/8/6

「よい絵本」読書活動ノートデジタル版ができました!

全国学校図書館協議会(全国SLA)が1977年以来、学校や家庭、地域で子どもたちへの読み聞かせや絵本をすすめるときの、選書の手がかりとなる優れた絵本リストとして、発表し、解説目録などを発行してきた「よ ...

続きを読む

2018/1/29

NHK「おはよう日本」にて、『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』が紹介されます

NHKの朝の情報番組「おはよう日本」にて、『シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる』が紹介されます。1/26に神保町のブックハウスカフェにて、開催された大人向けの絵本イベント「夜の絵本屋」。こち ...

続きを読む

もっと見る

推薦のことば

すみずみまで見逃さぬよう、 ご注意を 2012年6月19日
 夜中の1時。どこからともなくやってくるのは「シルクハットぞく」。真っ黒いマントに真っ黒なシルクハットを身につけて、音もなく家いえに忍びこむ。はてさて、その目的は?
 すごく突拍子もないことが起こっているのに、とてもささやか。しかし「シルクハットぞく」の存在を知ってしまったからには、もう見て見ぬふりはできないのだ。
 初めておくはらゆめの絵本に出会った時に、この面白さはつかみどころがないと感じたのを覚えている。どこまでこのへんてこでユーモアあふれる世界を突っ走って行くのか、興味津々だった。
 おくはらゆめは次々と絵本を生み出し、その度に私は「やられた~」とひとりごちてきた。今回もそう。すこしスマートになってさらに読者を広げるだろう。けれど器用になったのでは決してない。ちゃんとページのすみっこには、おくはらゆめのとっておきのいたずらが、そこかしこに隠されているのだから。
 おくはらゆめは、自分の背丈ほどある砂山を作り、あっという間に惜しげもなく崩して得意気な子どものようだと、今回改めて思った。
鈴木 潤(すずき じゅん/子どもの本専門店 メリーゴーランド京都)