からだ だから すごい! (全3巻) 

細谷亮太

聖路加国際病院顧問・細谷亮太先生の文で、年中・年長・小学校低学年くらいの子どもたちが、体についての大きな考え方や理解を深められる絵本シリーズ。子どもたちにとって身近な病気についても知ることができます。

  • 初版:2014年10月25日
  • 判型:B5変型判
  • 頁数:各28頁
  • 4・5歳~
  • NDC:491

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内容説明

聖路加国際病院顧問・細谷亮太先生の文で、年中・年長・小学校低学年くらいの子どもたちが、体についての大きな考え方や理解を深められる絵本シリーズ。子どもたちにとって身近な病気についても知ることができます。

はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ

からだ だから すごい!

はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ

細谷亮太 文/つちだよしはる

かぜをひくと、鼻水とせきでたいへん! でもだいじょうぶ。鼻水もせきも熱も、体の中のちからマンが、ウイルスをおいだそうとがんばってるしょうこさ。
鼻水をかんだり、うがいをしたり、たべものを食べたり、飲み物を飲んだりすることが、ちからマンをおうえんすることになる。
ちからマンはウイルスをやっつけて、もっと強くなる。じぶんの力でなおすって、とっても大事なことなのさ。

  • 4・5歳~
  • 2014年10月25日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み
ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき

からだ だから すごい!

ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき

細谷亮太 文/早川純子

人間のおなかの中には胃と腸がある。元気な胃は、食べ物をどんどんとかす。元気な腸は、食べたものからだいじなものをすいとる。そして、いっぱいうんちをつくる。
でも胃腸がだいすきなウイルスたちが口から入ると、胃の元気がなくなって、ゲー。
腸は急に動きだして、ピーピーうんちに…。そういうときは、ゆっくりしよう。おなかのちからがでるように、おなかにいいことしてあげよう。

  • 4・5歳~
  • 2014年10月25日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み
まいにち からだは あたらしい!

からだ だから すごい!

まいにち からだは あたらしい!

細谷亮太 文/長野ヒデ子

ゆうくんは毎日あたらしくなって大きくなった。どこがあたらしくなってるのかな?
ゆうくんはうまれてからだんだん大きくなって、髪の毛もどんどんはえてきた。ぼうずにしても、またはえてくる。爪も、切っても切ってものびてくる。
毎日同じに見える皮膚もかわってる。体の中の骨もあたらしくできるから、骨がおれてもくっつく。食べたり運動することは、あたらしくなる力になるよ。

  • 4・5歳~
  • 2014年10月25日初版
  • 定価1,540円 (本体1,400円+税10%)
  • 立ち読み

推薦のことば

からだ だから おもしろい! 2015年4月1日
 私は病院で出会う子どもたちに、できるだけのことをわかってもらいたいと思っています。何が起こっているかわからなければ、子どもたちは不安になるばかりです。だからといって、難しいことを、難しい言葉で説明しても無駄なことです。うそをつかず、知っておくべきことを、子どもたちの日常にある言葉で説明するのが大事です。
 「からだ だから すごい!」シリーズの3冊も、小さな子どもたちとお話ししている気持ちで書きました。
 『はなみず じゅるじゅる せき ごほごほ』は、「体には本来、いのちを守る力がある」ことを描いています。その力を体の〝ちからマン〟と表現しましたが、この本を読んだ子がおたふくかぜになり、辛いときに「ぼくのちからマンが、がんばっているんだよね」と言ったそうです。そして、ちからマンを応援しようと食べられるものをがんばって食べ、熱が下がったときに「ぼくのちからマン、勝ったんだ!」と喜んでいたとか。この絵本がこうして子どもたちの励ましになれば、こんなに嬉しいことはありません。 体の健康と病気について考えるとき、「予防」も大切なことです。『ゲーゲー ピーピー おなかのびょうき』では、「おなかの病気を引き起こすウイルスの入り口は口」「ウイルスには好きな臓器があり、そして、うつりたいもの」ということがわかるようになっています。「手あらい」や「うがい」がなぜやかましく言われるのか、考えるきっかけになればと思います。
 もう一冊、『まいにち からだは あたらしい!』では、子どもたちが食べ、運動し、寝て、それが力となり、未来に向かって成長していくことを描きました。目に見える髪の毛や爪だけでなく、体の中の血や骨も毎日新しくなり、子どもたちは大きくなっていきます。
      3冊の本のそれぞれのテーマは、体について考えるとき、とても大切な三本柱です。体のしくみやウイルスはふだん見えませんが、それを3人の画家のみなさんが、わくわくするような絵にしてくれました。 子どもたちは、花や虫、ひとつひとつのいのちに興味を持ちます。それと同じように、体とは何なのか、自分たちの「いのち」がどう生きているのかも考えてほしいのです。そんなふうに、さまざまな「いのち」を見つめることで、人にやさしくできる心が育つように思います。
細谷 亮太(ほそや りょうた/小児科医)