2018年度定期刊行紙しばい ともだちだいすき

かまた先生の アリとキリギリス

在庫僅少

鎌田實 脚本/スズキコージ

夏の間、バイオリンばかりひいていたキリギリス。冬になって食べものがなくなりアリの家を訪ねると、冷たく断られてしまいました。でもキリギリスのバイオリンに元気づけられたというアリがいて……。

  • 文部科学省選定/第57回五山賞 特別賞(2019年)
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 初版:2018年11月1日
  • 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
  • 頁数:12場面
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-09291-8
  • NDC:913

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医師・作家として、被災地支援や難民キャンプへの医療支援など、国内外で活躍する鎌田實さんの初めての紙芝居です。
「働かざるもの食うべからず」と、まじめに働くことの大切さを教えるイソップ童話の『アリとキリギリス』。
でももうひとつ「今の子どもたちに希望が持てるような寓話があったら」そうした思いのこめられた、鎌田實さん版の『アリとキリギリス』です。
スズキコージさんの迫力の絵も必見です。

内容説明

夏の間、バイオリンばかりひいていたキリギリス。冬になって食べものがなくなりアリの家を訪ねると、冷たく断られてしまいました。でもキリギリスのバイオリンに元気づけられたというアリがいて……。

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 アリにはキリギリスに対して、嫉妬があったと思います。同時に憧れもあったでしょう。まじめに働くことは大事だけど、プラスアルファが大事だということに、アリも薄々気がついていたのではないでしょうか。

 アリとキリギリスが理解しあうためには、食べ物を恵んであげることより、一緒に食べることが大事と思いました。

 世界はどんどん壁をつくっていきます。宗教、民族、国家、価値観などの違いで分断され、異質な相手を切り捨ててしまっています。子どもたちには、人と人の間に壁があることを伝えるよりも、壁を壊すことの大切さを伝えたい。

 キリギリスにも夢や希望があり、遊んでいるだけのだらしない存在と決めつけないようにしました。

 皆の知らないところで、遠い南の国へ飛び立つ努力をしていたキリギリス。それを知ったアリ。二人はひと晩語り明かし、たがいのよいところを理解し、壁を壊していく。翌日キリギリスは、夢にむかって南国へ飛び立っていく。またいつか会おうとする二人に、友情が芽生えるのです。 自分とはちがう相手を理解しようとすることの大切さ、努力することの大切さ、夢や希望を持つことの大切さ、友だちをつくることの大切さを、この新しい紙芝居で伝えられたらと思っています。



鎌田 實(医師・作家、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)代表)