保健衛生かみしばい まいにちげんき!

たべられないよ アレルギー

井嶋敦子 脚本/鈴木幸枝

ハヤトはユリちゃんが牛乳アレルギーなのを知りません。こぼれた牛乳をそっと手でふいて、その手でケーキを半分にしてユリちゃんと食べました。するとユリちゃんの様子が…。

  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 初版:2013年11月25日
  • 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-08009-0
  • NDC:490

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管理体制を整え、すべての子どもが安心できる環境を

 食物になんらかの形でアレルギーをもつ乳幼児は、20~30%いるとされ、その数は年々増加しています。小学生では1,000人に2人の割合で、アレルギーの中でも特に症状の激しいアナフィラキシー歴をもつといわれています。乳幼児期では、卵、牛乳、小麦が原因のトップを占め、園や学校でも除去食・代替食の対応が求められています。誤食をさけるための管理体制は常に改善をはかり、職員全体で情報を共有することが必要です。特に誤食によるアナフィラキシーへの対応はマニュアル化されていますので、いつでも実行可能な体制を整えること。
 園や学校での子どもたちの誤食はすべて大人の責任です。子どもに自分の過ちの結果、重大なことがおきたという思いをさせるのは筋が違いますし、大きなトラウマになってしまいます。さらに周囲の子どもたちへの配慮も忘れずにしてほしいものです
 一方、子どもたちが給食でちがうメニューを食べている友だちへの理解をうながす、食べられない子どもは自分でも気をつける、何かあったら大人に知らせるなどの力を養っておくことも大事です。
 好き嫌いのあるなしやアレルギーなど、みんなそれぞれちがうことを、お互いに理解しあいながら過ごすことの大切さを、園・学校という小さな社会で子どもの時から学ぶことは、大切な事だと思います。アレルギーの子もそうでない子も安心していいよ、というメッセージもぜひ伝えてください。

吉村小児科医院長 内海 裕美
『たべられないよ アレルギー』解説より

参考資料
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
保育所におけるアレルギー対応ガイドラインQ&A
(厚生労働省 平成23年)

内容説明

ハヤトはユリちゃんが牛乳アレルギーなのを知りません。こぼれた牛乳をそっと手でふいて、その手でケーキを半分にしてユリちゃんと食べました。するとユリちゃんの様子が…。

読者の声

読者さま

クラスの人たちにもどうなるかわかってもらえる(小学三年生・男性)

 こんにちは。この紙しばいをよんでもらって、もしアレルギーのない人となにかをたべていて、その人がなにかをこぼしてしまったとき、その人が手でふいてその手でなにかをわたされたら、もらわないようにきをつけないとだめだなあと思いました。
 それに、この話みたいなのがあると、クラスの人たちにもどうなるかわかってもらえるのでいいと思います。
 前にも校外学習で牛乳工場に行って、牛乳には会わなかったけれどすごくドキドキしました。それに、においがくさくてすごく、家に帰ってからもなぜかドキドキや気持ちわるくなって、へんな気分になっていやでした。
 だからそんなことにもまけずにがまんして、いろいろなことにとりくんでもらおうと思います。
読者さま

ぼくのアレルギーをほかの人にもしってもらいたい(小学五年生・男性)

ぼくはこの本を読んで、ぼくといっしょのアレルギーだなあと思いました。でも、ぼくはあまり人にアレルギーって言ってないから、友だちと遊ぶときに、おかしは卵とか牛乳のおかしをもってくるから、ぼくのアレルギーをほかの人にしってもらいたいです。
 ぼくもアレルギーがでたことがあります。ようちえんのときにおとまり会でカレーをたべてアレルギーがでて、お母さんがきて病院に行ってなおったからよかったけど、いきがくるしかったです。だからこれからアレルギーがでないように気をつけていきたいです。

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書評

教育家庭新聞 2014年7月21日
教育現場で反響-友達を理解しよう
子どもたち自身が正しく食物アレルギーについて学ぶことは、誤飲誤食を防ぎ、大きな事故を食い止める一歩となる。
朝日新聞 2014年6月1日
友達と一緒に給食 食べたい-食物アレルギー 理解の一助
アレルギーがある子どもたちの、願いがつまった紙芝居は、誤食を防ぐ教材として全国の教育現場で活用されている。
秋田魁(さきがけ)新報 2014年2月20日 くらし
食物アレルギー 秋田市の小児科医・後藤さん脚本 紙芝居で理解深めて 県内外、幼児施設で活用
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