紙芝居ベストセレクション 第1集

ふくはうち おにもうち

藤田勝治 脚本・画

庄屋さんの田んぼは、だれかが田植えをしてくれ、秋にはなんと白い米がいなほにつくようになりました。どうしたわけかとおばあさんが…。

  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 初版:1984年2月1日
  • 判型:B4判/サイズ:26.5×38.2cm
  • 頁数:12場面
  • 3歳~
  • ISBN:978-4-494-07601-7
  • NDC:913

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内容説明

庄屋さんの田んぼは、だれかが田植えをしてくれ、秋にはなんと白い米がいなほにつくようになりました。どうしたわけかとおばあさんが…。

読者の声

読者さま

「ふくはうち おにもうち」の感想(なにわのゴリちゃんさん・52歳・男性)

まず、このタイトルに意外性があります。節分の時に「福は内鬼は外」と豆まきをするのが一般的。なぜ「鬼も内」なのかと言う素朴な疑問や期待を持たせます。佐渡島黒姫の山本家では、節分に「福は内鬼も内」と豆まきをするらしく、その由縁を紙芝居にしたようです。農民にとって、米作りは大変な苦労です。田植えから稲刈りまで猫の手も借りたいもの。そんな農民の苦労を知ってか、誰かが一晩で毎年千枚田の田植えや白米を稔らせ、農民を驚かせます。ある時、庄屋のばあさんが、誰が田植えや白米を稔らせるのかを確かるために山に登ります。そこで、笛や太鼓に合わせて楽しみながら田植えをする鬼と遭遇。正体を見られた鬼は、残念がりながら雲にのって帰っていきます。これ以降「鬼も内」と豆まきをするようになったとのこと。この作品は、稲作の苦労と喜びを鬼に託したものと言えます。福田さんの生き生きした画とひょうきんな鬼の姿が印象的です。

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