いきもの みーつけた (全4巻) 

食べるため、食べられないため、生き物たちは必死に知恵比べ、かくれんぼの達人です。いろいろな生き物の擬態をテーマにした新シリーズ。食物連鎖の全体像、命は皆つながっているのだということを伝えます。

  • 揃定価8,030円 (本体7,300円+税10%)
  • 初版:2017年9月7日
  • 判型:A4変型判/サイズ:21.6×26.1cm
  • 頁数:31~35頁
  • 4・5歳~
  • ISBN:978-4-494-04568-6
  • NDC:480

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内容説明

食べるため、食べられないため、生き物たちは必死に知恵比べ、かくれんぼの達人です。いろいろな生き物の擬態をテーマにした新シリーズ。食物連鎖の全体像、命は皆つながっているのだということを伝えます。

関連情報

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2018/5/15

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いきもの かくれんぼ

いきもの みーつけた

いきもの かくれんぼ

嶋田泰子 文/海野和男中村庸夫、他 写真

葉っぱそっくりのチョウ、かわらの石そっくりのたまごをうむイカルチドリ、サンゴそっくりのタツノオトシゴ、まわりの色にまぎれるタテゴトアザラシの赤ちゃん……
ほかのいきものに食べられないように、どんどんかくれんぼの天才になっていくいきものたちがいます!

虫、鳥、哺乳類、海の生き物……様々な生物のユニークな擬態に写真を見ているだけで夢中になってしまいます。幼い子どもの科学への関心をかきたてる写真絵本です。

  • 4・5歳~
  • 2017年9月7日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
かくれて ぱくり

いきもの みーつけた

かくれて ぱくり

嶋田泰子 文/海野和男中村庸夫、他 写真

花そっくりのハナカマキリ、からだの色をかえる天才アマガエル、木そのものにしか見えないオオコノハズク、茂みにまぎれて見えなくなるライオンやトラ、頭のちょうちんで魚をおびきよせるアンコウ……
たべるためにいきものたちはひっしです。まちぶせの名人たち!

虫、鳥、哺乳類、海の生き物……様々な生物のユニークな擬態に写真を見ているだけで夢中になってしまいます。幼い子どもの科学への関心をかきたてる写真絵本です。

  • 4・5歳~
  • 2017年9月7日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
いきもの ちえくらべ

いきもの みーつけた

いきもの ちえくらべ

嶋田泰子 文/海野和男中村庸夫、他 写真

つよいものにすがたをにせたり、てきが近よれないきけんなところでくらしたりするいきものがいます。アリそっくりになるカマキリ、スズメバチそっくりのカミキリ、ヘビそっくりになったり、うんちそっくりになるイモムシ、ウツボそっくりのタナバタウオ、どくばりのあるイソギンチャクにもぐりこんでくらすハナビラクマノミ……

生きのびるための、いきものたちのちえくらべ! 幼い子どもの科学への関心をかきたてる写真絵本です。

  • 4・5歳~
  • 2017年9月7日初版
  • 定価2,090円 (本体1,900円+税10%)
  • 立ち読み
いのちはめぐる

いきもの みーつけた

いのちはめぐる

嶋田泰子 文/佐藤真紀子

ワシはカラスを、カラスはカエルを、カエルはカマキリを、カマキリはチョウを……
だれもが、たべないといきられない。だれかがだれかをたべて、いのちはぐるっとめぐっている。
空の王者ワシも海の王者シャチも、もちろん人間も、たくさんのいのちにささえられて生きている。
その「いのちの輪」のどこかがくずれたら、すべてのいきものがこまってしまう──いのちのつながりを描く絵本。

  • 4・5歳~
  • 2017年9月7日初版
  • 定価1,760円 (本体1,600円+税10%)
  • 立ち読み

書評

母のひろば641号(2017年10月15日発行)
 散歩のとき、コンクリートのプランターに枯れ葉がついているのを見つけました。何の葉かなと見ていると、もそっと動きました。それは、枯れ葉ではなく、コノハチョウでした。見事な変身ぶり(擬態)に感動しました。その体験か「いきもの みーつけ た」の4冊をうむきっかけになりました。
 生きものたちの大事な目的は、敵(捕食者)の目を逃れて命をつなぎ、子孫を残すことてす。そのためには、「生き残るための 戦略」が必要です。  『いきもの かくれんぼ』『かくれて はくり』『いきもの ちえくらべ』では、こうした生きものたちの、生き残りをかけた見事な戦略を、たくさんの写真で取り上げました。  『いきもの かくれんぼ』では、武器を持たず、擬態して環境に隠れるだけしかない「かくれんぼの天才たち」が主役です。葉っぱや木の枝、石ころや海藻になりきっている生きものたちを、敵 (捕食者)になったつもりで探していただけたらと思います。
 『かくれて ぱくり』は、花や岩、植物などにそっくりになって、 姿を隠し、獲物を待ち伏せする生きものたちが主役です。安心させて、ちかづいてきた獲物を襲う場面が目を奪います。また、体の色をみるみる変えてしまう生きものも登場します。
 『いきもの ちえくらべ』は、毒をもつもの、危険なものそっくりになって敵をあざむいたり、危険なものと暮らせるような特性を身につけた生きものが主役です。あまりいい言葉ではないかもしれませんが、「他人のふんどしで、すもうをとる」とか「虎の威を借る狐」というような隠れ方を見せてくれる生きものたちです。なぜ、どうして、こんなことができるようになったか、そのふしぎがいっぱいつめこまれています。
  『いのちは めぐる』は、絵本です。他の3冊では、生きものが自分の命を守るためのさまざまな戦略を紹介しましたが、この本では、食物連鎖、つまり、生きものたちのつながりを取り上げました。食物連鎖はピラミット型で表現されることが多く、最終捕 食者(1番強い生きもの)が頂点に描かれます。でも、頂点は終点ではありません。どんなに強い生きものも死に、だれかに食べられます。ここでは、食べて、食べられて、命がめぐっていること、どんな生きものも、大きな命の輪の中にいることを伝えたいと思いました。
 みんな、何かを食べて生きている。その何かというのは、ほかのものの命。人間も含め、生きものはみんな、誰かの命をいただいて、自分の命をつないでいる───。そんな気持ちを、この全4冊にこめました。
嶋田泰子 (しまだ やすこ/本の企画・編集・執筆)

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