単行本図書

落語まんが じごくごくらく伊勢まいり

重版未定

桂文我 文/久住卓也 漫画

ある日、仲よしの喜六(きろく)と清八(せいはち)は、お伊勢参りの旅に出かけることになりました。この時代、お伊勢参りは、憧れの一大レジャー。行き帰りに8~10日かけての贅沢な旅で、着物や笠を新調して出かけます。途中、七度狐に化かされたり、見せ物小屋で騙されたり、役人につかまりそうになったりしながら、なんとかお伊勢さんに到着します。喜六と清八のやりとりが軽妙で、親しみやすく、上質の笑いに心休まる読後感です。

  • 定価1,320円 (本体1,200円+税10%)
  • 初版:2014年1月20日
  • サイズ:21.5×15.3cm
  • 頁数:128頁
  • ISBN:978-4-494-02037-9
  • NDC:726

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2013年に行われた、20年に一度の「式年遷宮」をきっかけに関心が高まっている伊勢神宮。この本では、大阪から伊勢への旅のようすが、楽しい漫画で描かれています。

内容説明

ある日、仲よしの喜六(きろく)と清八(せいはち)は、お伊勢参りの旅に出かけることになりました。この時代、お伊勢参りは、憧れの一大レジャー。行き帰りに8~10日かけての贅沢な旅で、着物や笠を新調して出かけます。途中、七度狐に化かされたり、見せ物小屋で騙されたり、役人につかまりそうになったりしながら、なんとかお伊勢さんに到着します。喜六と清八のやりとりが軽妙で、親しみやすく、上質の笑いに心休まる読後感です。

読者の声

読者さま

(25歳・女性)

個人的に落語に興味はあるのですが、子どもたちにとってはあまり身近ではありません。実際に聴くのがいちばんですが、楽しいまんがで落語の世界を知るのも良いかなと思いました。久住卓也さんのまんががとてもかわいく、江戸時代のお伊勢まいりの知識も身につきました!
読者さま

(60歳・女性)

落語は、耳できいて楽しむことができるようになればと思っているが、「まんが」の形であると子どもたちが自分で読むことができる。興味を持ってくれるといいなあ。
日本の文化の一端を背負っている落語がすたれないように……楽しいシリーズにしてほしい。
読者さま

(77歳・女性)

落語大好き、まんが大好きの私にはたいへんおもしろく、いろいろ教えていただきました。

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見て触れる落語の保存版「お伊勢参り」 2014年1月31日
 二十年に一度のご遷宮を終えたばかりの伊勢の町は、今年、新しいお宮への参拝者で大変な賑わいを見せています。まさに、この土地の最も重要な歴史として語り継がれてきた、往年の「お伊勢参り」ブームの再来を見るようです。江戸期、庶民の間に起こった爆発的な「お伊勢参り」ブームは、街道筋の産業や文化を発展させたのみならず、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をはじめとする様々な文学の題材にもなり、「伊勢音頭」や「伊勢神楽」の普及など、芸能のジャンルにも大きな影響を与えたとされます。
 伊勢内宮前のおかげ横丁で、桂文我師匠が主宰する「みそか寄席」は、二十二年を越える歴史を重ね、数々のネタが上演されておりますが、中でも「お伊勢参り」を題材にした「東の旅」というリレー形式で演じていく大河落語は大変人気が高いといえます。演者の語りによって描かれる「伊勢参り」の物語を頭の中で想像しながら楽しむのが落語の醍醐味ですが、一方で、その世界をいつでも見たり触れたりできるようにして手元に置いておきたいという、聴く側の長年の願いもありました。
 それが叶うかのような今回のご出版のお話。作者らしい、細やかで親しみやすい解説も手伝い、お伊勢参りを、いつの間にか深く、楽しく味わうことができるので、すべての子どもたちにぜひ手にとって、楽しんでほしいと思います。
 そうそう、旅の道中、喜六と清八の後ろから、けなげにちょこんとついてくる犬がとってもかわいいです。二人と一匹の旅路に幸あれ。
服部 鎮夫(はっとり しずお/伊勢内宮前おかげ横丁事業本部)

書評

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