魔法の庭へ
内容説明
「〈魔法の庭〉を見つけなさい、ミミの子どもの子ども…」むかし魔女だったおばあさんと暮らす少女、ナナミ。狂ってしまった妖精郷の時間を治すため、魔女になることを決意する。しかし〈魔法の庭〉を見つけないと魔女にはなれないという。〈魔法の庭〉とは何なのか?「雨ふる本屋」が好評の著者による創作児童文学第2弾。
読者の声
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『魔法の庭』の感想
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最初、どういう本か興味をもち、誕生日プレゼントで買ってもらった。自分が(本のお話に)入っているみたくなって、とても楽しかったです!また読んでみたいです!!!
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関連情報
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2023/11/9
<東京都渋谷区>日向理恵子さんの講演会が開催されます!
2023年11月11日(土)に國學院大學渋谷キャンパスにて、日向理恵子さんの講演会が行われます。お近くの方はぜひご参加ください。♦︎日向理恵子さんの講演会「ドアからドアへ」 ■日 時:2023年11 ...
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推薦のことば
- 空とぶ象の背に乗って
- この物語の主人公ナナミは、父母を幼い頃に亡くし、元魔女の祖母と、使い魔でコウモリのカゲルと暮らす女の子。ある日、妖精の影法師を見つけたことをきっかけに、青い色の妖精クーに連れられて、ナナミは妖精郷の危機を救うため〈魔法の庭〉をさがす冒険に出ることになります。
と、あらすじだけ書くと、今、流行のスピード感あふれる長編シリーズものファンタジーのように思われるかも知れません。しかし、この物語の本質は、現代的というよりむしろ、古典的で伝統的な妖精物語や昔話、バリーの「ピーター・パン」やケネス・グレアム、ファージョンといった、イギリス児童文学の黄金期といわれる1920年代の作品群に近いものです。一方で、この本はページをめくるごとに、絵画的で動きのある色鮮やかなイメージに満ちあふれています。これは、この作家特有の突出した才能で、デビュー作『雨ふる本屋』が昨年の「読書感想画コンクール」課題図書に選ばれたのもうなずけます。
実はこの作品は、作者が18歳の時、自費出版した本に加筆したものです。ナナミが「もっと、おっきく・おっきく!」という魔法のことばで大きな空とぶ象を出し、それに乗って妖精郷の空をかけめぐったように、かつて、子ども読者だった作者は大人になった今、夢を叶え、作家として活躍しはじめています。その姿は、子どもにも大人たちにも希望になるものでしょう。ずっと大切に持っていてほしい一冊です。 - 佐々木江利子/児童文学評論家
書評
- 静岡新聞 2010年5月23日
- 新潟日報 2010年5月23日
- 山梨日日新聞 2010年5月23日
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