まんまちゃんのボールがポン!
まんまちゃんがボールあそびをしていたら、ボールがポーンととんでいって、ポンポンコロコロころがって、ジャッブーン!と川におちちゃった。
「ボール、まてー!」ふたりがながれるボールをおいかけていくと、ボールは大きなおしりにドーン!とぶつかった。
「あっぞうさん」ぞうは、はなでボールをクルクルクル。ポーンとはなでボールをなげて、まんまちゃんにかえしてくれましたよ。よかったね。
- 定価990円 (本体900円+税10%)
- 初版:2018年10月20日
- 判型:B5変型判/サイズ:18.7×21cm
- 頁数:24頁
- 0・1歳~
- ISBN:978-4-494-01563-4
- NDC:913
内容説明
まんまちゃんがボールあそびをしていたら、ボールがポーンととんでいって、ポンポンコロコロころがって、ジャッブーン!と川におちちゃった。
「ボール、まてー!」ふたりがながれるボールをおいかけていくと、ボールは大きなおしりにドーン!とぶつかった。
「あっぞうさん」ぞうは、はなでボールをクルクルクル。ポーンとはなでボールをなげて、まんまちゃんにかえしてくれましたよ。よかったね。
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書評
- 母のひろば654号 いわば「王道」の絵本 中川ひろたか 2018年11月15日
- 長野さんとは、けっこうな友だちだ。家も近い。いっしょにお芝居もしたし、陶芸も工作もした。もちろんお酒も飲む。歌舞伎にも行く。すっごく、仲良しだ。2人が組んだら、なんか、やさしい、のんびりとした絵本ができた。仲良しコンビだからできた絵本と言ってもいいのかもしれない。
まんまちゃんの投げたボールが、コロコロころがっていく。「まてー」と追いかけるが、ボールはどんどんころがって……。
絵本の王道といったものがどんなものかわからないけど、子どもたちの楽しい気持ちや、うれしい気持ちをふくらましてあげるような、そんな絵本を最近ついぞ、見かけなくなった。こんなほんわかした絵本、出版しちゃって大丈夫かなぁ。こんなのは、もう、ウケないんじゃないかなぁ。
いやいや、そんなことはないよな。いつの時代だって、どこの国だって、子どもは子どもだ。純粋で、素直な心をもった子どもだ。ぼくは、その普遍を信じている。だから書けるし、そこで書く。ぼくの中にいる子どもと、今の子どもたちは、何も変わらない。3歳の子と、ぼくは61歳の差があるし、長野さんに至っては、それ以上だ(失礼)。しかし、この絵本を読んだ時、そんな差は、ひょいとなくなるはず。ぼくたち仲良しコンビが作った、いわば「王道」の絵本です。ぜひ、子どもたちに届けてあげてください。
(なかがわ ひろたか/絵本作家)
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