かさじぞう
むかし、笠作りのじいとばあがいた。ある年の暮れ、笠を売りにいったじいはなかなか笠が売れず、とぼとぼと帰路についた。すると…。
- 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
- 初版:2006年12月10日
- 判型:B5変型判/サイズ:25×19.2cm
- 頁数:32頁
- 3歳~
- ISBN:978-4-494-00246-7
- NDC:913
内容説明
むかし、笠作りのじいとばあがいた。ある年の暮れ、笠を売りにいったじいはなかなか笠が売れず、とぼとぼと帰路についた。すると…。
読者の声
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おじいさんのやさしさに、涙が出ました。(29歳・女性)
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はじめてです。かさじぞうで泣いたのは…。小さいうちに死んでしまったおじいさんとおばあさんの六人の子どもたち。雪の中、おじぞうさまの子どものようなやさしい顔をみつめるおじいさんが、たまらなくやさしく、さみしく、いとおしく思えて涙が出ました。六人目には手ぬぐいを…。あたたかいおじいさんのぬくもりをあたまに、ほほに感じたおじぞうさまは、おじいさんの死んだ子どもだと思えてなりません。「おとうさんおかあさん、ありがとう」おじぞうさまとなって子どもがそういったのでしょう。
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おじぞうさまへの思いに納得しました!(31歳・女性)
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松谷みよ子さんのかさじぞうの再話にあらためて感動しました。おじいさんとおばあさんのふたりのあいだに六人の子どもが生まれていたという文を読んで、小さい頃からどうしておじぞうさまが六体なのか気になっていましたが、大変納得しました。子どもとおじぞうさまを重ねてみていたんですね。おじいさんとおばあさんがおじぞうさまを大事に大切に思っていたことがこの再話でよくわかることができました。そして黒井さんのなんともいえない金色の灯りに心うばわれ、温かさを感じ、優しい気持ちを味わいました。心の宝物となりました。
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文章がとても美しく・・・(女性)
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子どものの時から良いお話だと思い好きでした。童心社の『かさじぞう』は文章(方言を使用)がとても美しく、また松谷みよ子さんの独特の世界、雰囲気が心を温めました。絵も美しく、よい絵本だと思っています。
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書評
- 西日本新聞 2007年10月17日(夕刊)
- (掲載ページ3)
- MOE 2007年4月号
- せつなくもあたたかくじいとばあを包む雪景色
- 毎日小学生新聞 2007年1月5日 新刊コーナー
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