2020.06.08

絵本作家の田畑精一さんがご逝去されました。

療養中だった絵本作家の田畑精一さんが、6月7日に89歳でご逝去されました。生前のご功績に敬意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

人形劇団での活動後、児童文学作家の古田足日さんと出会い、子どもの本の仕事をはじめられた田畑精一さん。
『おしいれのぼうけん』『ダンプえんちょうやっつけた』『ゆうちゃんのゆうは?』『ひ・み・つ』など、子どもたちの未来への希望を信じ、問題を自分たちの力で乗り越えていこうとする子どもたちのエネルギーにあふれた姿を描き続けてこられました。

また日本・中国・韓国の絵本作家が、国を超えて交流を重ね、手をつなぎ、子どもたちにおくる平和絵本シリーズ「日・中・韓 平和絵本」シリーズの呼びかけ人の一人であり、日本や世界の子どもたちの平和を願う活動を続けられていました。

弊社の「子どものしあわせと平和」を願った出版を理解し、支えて、共に歩んでくださった柱のおひとりであり、つねに子どもたちの視点から、社会やおとなたちのあり方を問いながら、あたたかく、厳しく子どもの本の世界と弊社の出版活動を見守って下さっていました。

私たちは田畑さんの思いを継いで、未来を担う子どもたちのしあわせと平和を願い、子どもたちによりそう作品をつくり続けて参りたいと思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。