2019.11.18

〈新刊図書〉『ねずみのモナのはじめてのジェラシー』

小学校3・4年生向け読み物の人気シリーズ「ハートウッドホテル」シリーズ第3巻のご紹介します。

春です。ハートウッドホテルのみんなは、もうすぐ開催する春のとびきりフェスティバルの準備に大いそがしです。

主人公のモナは、このホテルでメイドとして働くねずみの女の子。
モナの親友は、同じメイドとして働くリスのティリーです。

でも、最近のティリーは、弟のヘンリーとばかり一緒にいて、なかなかモナはティリーとゆっくり話すことができません。まだ幼くて仕事がちゃんとできないヘンリーに、モナは迷惑ばかりかけられています。人なつっこくものおじしないヘンリーは、だんだんとホテルの人気者になっていきます。

そんなヘンリーに、モナは胸の中で、モヤモヤした気持ちが広がっていくのを感じていました。そんな風に思いたくないのだけれど、ヘンリーのせいで色々なことがうまくいかないように感じてしまうのです。

フェスティバルの準備で忙しいティリーに、何度もヘンリーを見てほしいと頼まれたモナは、ついに「私は子守係じゃない!」と、ティリーとケンカしてしまいますが‥‥。


物語は、春のフェスティバルの進行を軸に、モナの気持ちの変化、怪しいヤマアラシの客、またシリーズで続くモナの両親の謎などに触れながら展開していきます。
春を舞台にした本書では、鳥のお客たちによる「かわいい卵コンテスト」、またてんとう虫のダンスや、ホタルたちの空中ショーなどの「ミニミニ一芸コンテスト」、スタッフやお客が一緒になってホテルを飾りつける「美しい花コンテスト」など、物語を通して描かれる華やかなフェスティバルの数々に心がおどります。

フェスティバルのフィナーレでは一転大きな危機がホテルを襲います。モナとヘンリー、またホテルのみんなはある作戦を立て、敵に立ち向かいます。
小さなホテルでくり広げられる、ドキドキハラハラの展開、かわいい登場人物たちの揺れ動く心模様…。
最後の心あたたまるエンディングまで、どうぞ一気に読み進めてお楽しみ下さい。

207ページ/小学校3・4年生から
(ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/高橋和枝 絵)

ねずみのモナとはじめてのジェラシー

ハートウッドホテル

ねずみのモナとはじめてのジェラシー

ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/高橋和枝

ホテルは、春じゅうおこなわれるフェスティバルのために、次々お客がやってきて大にぎわい。でもモナは、親友のティリーが弟のヘンリーばかりかまうので楽しくありません。嫉妬の気持ちから、ついついヘンリーに冷たくあたってしまうモナ……。いっぽう、にぎやかすぎるフェスティバルのせいで、闇夜にひそむ恐ろしい天敵にホテルの場所をしられてしまい!? ホテルを救おうと奔走するモナですが……
手に汗にぎるシリーズ第3弾。

  • 小学3・4年~
  • 2019年10月1日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
ねずみのモナと最高のおくりもの

ハートウッドホテル

ねずみのモナと最高のおくりもの

ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/高橋和枝

ハートウッドホテルでメイドとしてはたらくことになった、ねずみのモナ。冬はお客も少なく静かにすごせるはずでしたが、ウッドチャックの不吉な予言にはじまり、わがまま公爵の来訪、そして食料どろぼうと、冬のホテルもごたごたばかり。おまけに大雪のため、食料の配達がこなくなります。不安と疑惑がひろがるなか、モナとティリーはどろぼうをおってホテルの外へとびだしますが、猛吹雪にみまわれ……。
シリーズ第2弾!

  • 小学3・4年~
  • 2019年1月20日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み
ねずみのモナと秘密のドア

ハートウッドホテル

ねずみのモナと秘密のドア

ケイリー・ジョージ 作/久保陽子 訳/高橋和枝

親も家もなくしたねずみのモナは、ずっとひとりでくらしてきました。ある嵐の日、森をさまよいたどりついたのは、評判のすてきなホテル。そこでメイドとして働かせてもらうことになったモナですが、メイド長のリスはなぜかモナに冷たくあたります。とまりにくるお客さんも、それぞれ事情や秘密があるようで……。
ホテルの生活はトラブル続きですが、モナは信頼と友情をきずき、自分の本当のわが家をみつけます。
シリーズ第1弾。

  • 小学3・4年~
  • 2018年10月17日初版
  • 定価1,430円 (本体1,300円+税10%)
  • 立ち読み