2017.01.01

新年のごあいさつ

 日ごろより、童心社の出版物をご愛読いただき、ありがとうございます。

 童心社は、おかげをもちまして子どものしあわせと平和を願った出版活動を続けて、今年60周年を迎えます。多くの作家、画家、読者の皆さんに支えられて、子どもたちの健やかな成長と、豊かな人間性を育むことにつながる紙しばいと絵本、児童書を出版してまいりました。

 子どもたちを取り巻く社会をみると、IT化の進展は、利便性を高める一方で、子どもの発達や親子の触れ合いを阻害する可能性もあると、専門家からの注意喚起があります。

 まずは面白く、子どもたちが絵や言葉に親しみ、親子のかかわりを深め、自ら生きる確かな力を育てられるような作品が、今日ほど強く求められる時期はないと考えております。

 そのような乳幼児の環境の中、集団的共感やコミュニケーション力を高めることにつながる紙しばいや、絵本の果たす役割がとても大きくなっています。

 60周年の本年、「ずっと子どもと もっと子どもと」をスローガンに、子どもを真ん中に置いた出版活動を全社一丸となって進めてまいりますので、変わらぬご支援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。

代表取締役社長  田中正美