「文化の命」は、何代にもわたって
受け継がれてきた、民族の知恵の結晶。
文化を大切に、平和を大切に!
1937年12月、日本軍は南京を占領し、歴史上もっとも悲惨な「南京大虐殺」がなされたのは、武器も持たない普通の住民に対してでした。京劇に夢中になっていた近所の人たちの何人かは、まもなく「大虐殺」によって命を落とし、青年や壮年のなん人かは銃を取って戦場へ急いだことでしょう…。戦火で肉親が離れ離れになったいくつもの家庭は、その後もとのようにひとつの家に集うことができたでしょうか。
そんな人たちを心にとどめ、彼らに敬意を表することが、この絵本の創作を思い立った動機です。